いよいよ渡御の出発。見物人の溢れる鳥居前で、意気天を突く出初のやり回し。
すみのえの津・細井川を越えて、賑やかな大交差点へ。交差点は晴れ舞台。
街道の人は心が熱い。5代前の当主から代々応援。近所の人達がこぞって見物に集まる。
万葉集の名勝の地。万葉の弟日娘・公達も目を見張るか。
江戸中期文化文政時代からここで商う商家が、家紋と屋号を染めぬいた幔幕を軒先に張り出し祝う。
約60軒のお店が神輿を迎える。神輿は、賑わいと繁栄を招く吉祥となる。担ぎ手たちは、最高の見せ場で汗を飛ばし、軒すれすれに、駆け抜ける。
紀州街道のみちしるべの前で、最高潮のやり回し。
祭り応援の町家は、休憩どき、カチワリ氷、梅干、ジュース、お茶を出し、担ぎ手を癒す。
お年寄りの人たちも、神輿に声援をおくる。担ぎ手は元気を貰い、大和川堤防の坂道を登る。大和川は、もうすぐ目の前だ。