神輿渡御祭の最初の見せ場は、太鼓橋のお渡りです。太鼓橋は池の上に架かる高さ3.6メートルの半円形の朱塗反橋(そりばし)で、ふだんは住吉大社のシンボルとして優美な景観を見せています。
急角度の斜面を、重さ約1トンの神輿を担いだ200名が「ベーら」の掛け声も勇ましく一気に上り、橋の頂上で差し上げるや、今度は逆さまに下ります。担ぎ手は、息をのむ緊迫感の中、「べーら」の威勢と、強くまとまった団結で、見事に渡り切ります。
太鼓橋の横、池の端から観覧すると、華のように見えるが、眼前に立つと天から神輿が降ってくるかと恐れる荒々しい勇壮な臨場感に身が包まれる見せ場です。